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症 例

脊椎分離症

調整と経過 16才高校生

脊椎分離症にてご来院されました。
高校ではサッカー部に所属されているとのこと。
数ヶ月前から腰痛が起こるようになり、整形外科でレントゲンを撮ったところ、脊椎分離症と診断されたそうです。

当院で検査したところ、腰椎1番のヘルニアと判断。
腰椎5番の椎弓分離があり、腰方形筋・中殿筋に力が入らない状態です。
分離部を狭小する調整を行ったところ、弱かった筋肉に力が入るようになり、痛みも消失。
ただし、分離が完全に復位したわけではないので、完治まで激しい運動は控えてもらうようにし、後は病院で検査を受けながら調整を続けるようにお伝えしました。現在(通院三回)、腰椎の分離はまだあるが痛みは無く、病院で定期的な検査を受けながら少しずつ運動を再開しているようです。

脊椎の分離があると、その周囲の筋肉は保護の為に過緊張を起こします。
その筋肉を緩めるアプローチをしてしまうと、逆に分離が進んでしまう為、筋肉へのアプローチは行いません。
筋肉ではなく、身体全体のバランスを整え、分離部が狭小するように身体の方向性を導くことが必要です。
椎骨の周りに、強い筋肉や靭帯が付いている関係で、脊椎分離を治すのは通常困難ですが、分離部を正確に検査し、分離が狭小する調整を行いました。

時間をかければ、椎骨の復位も不可能ではないと考えています。
そして、椎骨が完全に復位しなくても、痛みの問題無く通常の生活を送ることは出来ます。
こちらの患者さんの場合は、病院での診断後すぐに治療を開始されたので、比較的早く症状の改善がみられました。
スポーツ選手に多いのですが、故障をおして激しい運動を続けたり、症状が起きてから何年も経過させてしまった方は改善に時間がかかるので注意が必要です。


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